※最終話 ネタばれ有り! 要注意

2007.8月 都内スタジオにて
コメント:小野大輔(シュウ役)・中村悠一(七生役)・水樹奈々(由乃役)・遠藤 綾(乃亜役)
渡辺明乃(イエラ役)・明坂聡美(ヴァルダ役)・柚木涼香(玲役)・弓場沙織(京香役)



――シリーズ全話を終了しての感想をお願いします。
 

小野 全てのカロリーを消費した感じです。完全燃焼させていただいた感じです。ここまで、感情をマックステンションでずっと走っている人って・・・疲れましたね(笑)
凄い達成感と言うか、ゴールした!っていう感じで、清々しい気分です。
 
中村 最近の作品では、あまり大きい声を出さないのが多くて、僕はよく、他の作品で大きい声を出して怒られるんですけど、この作品は「もっと出さなきゃ!もっと出さなきゃ!」と思いながら演れました。
最近の作品には珍しいぐらいの叫びっぷりだったので、そこは凄く楽しかったです。
 
水樹 由乃は前半、説明キャラみたいな感じで難しい用語をずっと喋っていたのですが、後半は二度も死んでしまい、1つの作品で二回も死ぬって、なかなか体験できない事なので、凄い貴重な経験をさせていただきました。それでも、二人の男性にずっと「由乃、由乃」と最後まで熱く叫んでもらえた事が凄く嬉しかったです。死んでしまうと忘れられがちだったりしますが、最後まで一筋な二人のキャラに愛し続けてもらえて幸せでした。ありがとうございました!
 
柚木 玲は登場人物の中で一番マイペースでおとぼけさんだったのですが、最後はまさか!こんな事になろうとはさっぱり露知らずで、いつものん気にアフレコ現場に「バーカ、私だけ楽しい役〜♪」なんて思いながらやっていたらこんな事になって、この結末には本当に驚かされました。でも、アップダウンあり、はたまた別キャラクターで新たな妖精さんで登場したりで、とても楽しく演じることができました。 ありがとうございました。
 
渡辺 “地球人最強!”でよかったです。「もうアウトだろ!?」というセリフを2回、3回も吐いて生き延びた女は初めて演りました。結果的には、最後に妹がまたできてよかったと思いました。ありがとうございました。
 
遠藤 最初、キャラを見たときはショートカットでボーイッシュな元気な子かな?と思ってたら、意外とお淑やかで男の人の半歩後ろを歩くいい娘だったので、きっと哀羽シュウといい感じになるのかなと思ったら・・・ならず、七生ともいい感じになるのかな?と思ったら・・・ならず。いつもお姉ちゃんだけ「由乃由乃由乃由乃」って言われていたので私的に少しムッとしています(笑) こんなに健気だったのにおかしいな〜?。でも、ちゃんと生き残ってくれたて、新しい人生を歩んでいきそうなのでよかったです。
 
明坂 最初はどんな役か解らなくて、感情があまり無いと言われて台本を読んでみたら、私、2行以上(台詞)を見たら緊張をするのに、2行以上がいくつもあってどうしようかと思ってました! だけど、だんだん感情が見えてきて、哀羽シュウを慕ったりする姿が凄く可愛くて、最後はヴァルダ的には素敵な結末だったかなと思います。演じられて嬉しかったです。
 
弓場 最初、京香って役は何を企んでいるのか解らなくて、台詞を言っていても何を言っているのかわからなかったのですが、最後に自分の娘に食べられて終わるのがショック!というか、「へ〜」という感じで楽しかったです。
 
――アフレコに参加して、他の面白かったキャラクターを教えてください
小野 巻き込まれ的に死んでいった人たちが多かったので・・・。(科学者の)田中さんが凄く印象が強くて、格好良かったと思います。一生懸命生きて、でもイエラに思いを伝える事が叶わずって所に、好感が持てました。
 
中村 田中さんですかね。途中からなんとなく出てきた感じでしたが、完全に狼騎や亜久里よりも出て、沢山見せ場もあり、ラストは一番善人として最後を迎えていった、というのが印象的ですね。 別の収録現場で、演じられていた方(日野 聡さん)と会った時、「僕、どうやら最終話に出るらしいよ」という話を聞いたのですが今日の収録はいなかった、と・・・(笑) 僕としては最終話に、まさかの田中さんフラグ(出演)があっても、と思ったんですが、それが無かったのが少し残念です。忘れられないキャラクターだと思います。
 
水樹 私は七生かなと思います。格好良いし、繰り出す技名とかも・・・。かなりインパクトもあって素敵だな(笑)と思いました。哀羽と過ごした日よりも、七生と過ごした日々のがいいんじゃないかと思ったり(一同笑)
 
柚木 私も七生さんが気になって、最初は格好良くて嫌な感じだったんです。「スカした奴だな〜」と。でも、由乃に嘘をついて自分をシュウと言って由乃との生活が始めた時の七生の本当の気持ちなど、話が進んでいくうちに「七生は本当に格好良くていい奴だな」とだんだん思えてきました!てっきり、由乃と哀羽と乃亜とで、姉妹どんぶりする話になるのかなと思ってたんですけど(「オイっ!」一同、ツッコミ!) それで、姉妹のバトルになるんだ?と思ってましたが違いました〜(笑)
 
渡辺 僕はずっと「七生が好きだ」、「哀羽は嫌だ!」と言い続けてました(笑) 前にOPの絵が変わった時は由乃と抱き合う哀羽のシーンで終わりだったのが、新しいOPでは、由乃が本当に汚い物を見る目で哀羽を見るOPに変わって「コレは何かがあるのね」と思ったら(一同笑)、やっぱり最後に喋っていたのは七生でよかったって思いました。本当に助けたいのは七生だったなと。勝手に僕の中で完成させて“キスダム”はコレでありだな!と思いました。七生、大好きです。
 
遠藤 私は七生より哀羽シュウ派です・・・なんですけど、ここで挙げる名前はガルナザル!(一同笑) 
最初にガルナザルが出た時、「このおじ様、とても素敵だわ」って思って。やっぱり最終回も素敵で、渋いんだけど熱い男みたいな感じで、それは哀羽シュウとは全然違う熱さというか、余裕?  そんな感じがすごく素敵でした。
 
明坂 私は皆さんと違うのですが、イエラが・・・いいかなと。オンエアをなるべくリアルタイムで見ようと思ってTVで観てたら、田中さんが出てきた時だけイエラの歯がキラーンって光ったり、輝く笑顔をしていたのが凄く面白くて(笑)。そして、突然に凄くシリアスな感じで「もう二度と会えないかも・・・」みたいな事を言ったのに、後で元気に帰ってくる姿が凄く素敵で大好きです。
 
弓場 特にはないんですけど(一同笑)。でも、田中さんが去る回に、私がちょうど(収録の)お休みと重なっていて、良く最後が分からないまま、登場が終わっちゃってました(一同笑)。
 
――最後に、ファンへのメッセージをお願いします
小野 今まで観てくれてありがとう!この作品は、1話目が「オワリ」ってタイトルで最終話が「ハジマリ」ってタイトルで、自分(シュウ)の生死もよく分からない終わり方なのですが、最後は希望の持てる明るいラストになっていると思います。叫ばなかった回は無かったぐらいで、僕の感情をそのままマックスパワーでぶつけた作品になりました。皆さんの心、にいい意味で傷を残せればいいなと思っております。・・・今、若干喉が痛いです(笑) ありがとうございました。
 
中村 1話から3話で現代の文明が崩壊して、そこから復興していく世界なのですが、(シュウ達が)立ち寄った所々で、人々が協力して助け合っている様子は、隣に誰が住んでいるか知らない様な現代社会から、本来人々があるべき姿なのかな?という部分も、キスダムを通して見て頂ければありがたいです。
 
水樹 最後まで見てくださった皆さん、ありがとうございました。キスダムは全編通して虫が沢山出てきて、夜中に見ると寒気がするシーンがあったり、トーンも全体的に暗い感じでしたが、みんな最後まで自分の信念を曲げないで、一途に誰かの事を思ったり、そういう熱い思いとか愛みたいなものがテーマだったりしたので、観ていても頑張らなきゃいけないな、と前向きになれる作品だと思います。 皆さんお付き合いありがとうございました。
 
柚木 虫を凄く印象的に使っていて、私も日常で蚊とか蠅を見るとつい「ベルゼブ!」と思ってしまうので、皆様、毎年夏の頃には虫を見るとキスダムを思い出していただける様に〜(一同笑)。あと、玲は面白いキャラクターだったので、是非、スピンオフ企画といいますか、玲のキャラクターで魔法少女モノとか、セーター服を着てみたりとか、やってみたいので、是非みんなでメール&署名をしましょう!(笑) 組織票も大歓迎!玲で、一本やりたいなって思っています。グロい世界の話の玲じゃなくて、本当の妖精さんとなって、何かやりたいなと思っています。宜しくお願いしま〜す!
 
渡辺 26話、お付き合いありがとうございました。イエラは女らしいところがまったくなく終わってしまいました。乃亜との仲も成熟する事も無く、当然七生とは何も無く・・・。じゃあ僕、イエラと七生の話が一本ほしいな!(笑) そういう世界があったていいじゃないか! 別の世界で、魔法少女モノでもいいです。イエラと七生の魔法少女モノがいいです。そしたら凄い頑張って声を出します。珍しい声とか出します。(一同笑)これからも宜しくお願いします。ありがとうございました。また何処かでお会いしましょう。
 
遠藤 全話観て頂いて、ありがとうございました。凄い熱い作品なのに、テーマが凄く重くて、重い割には男二人が一人の女を奪い合うお話で(笑) やっぱり男の子は男の子だなと、女の人は大人だなって思いました。私はできれば由乃と乃亜の絡みがあったらいいな〜と思います。(本編では)電話でのやりとりぐらいしかなかったので、小さい時の楽しい話とかあったりしてもいいじゃないかな〜と思います。宜しくお願いします。
 
明坂 最初は観ていた方も「なんだろう?」って、内容が分からなくて不思議に感じていたと思うんですけど、だんだん引き込まれてきっと26話見ていらっしゃると思います。哀羽の、ひとつの事を曲げずに一生懸命頑張る姿を見て、皆さんもどこか心を打たれて心の何処かに残してくれると嬉しいなと思います。 それからできれば、ヴァルダは哀羽とは駄目だったので別の男の人を用意して下さい(一同笑)。別のご主人様を用意してください!お願いします。
(渡辺ツッコミ:「それ作ろう!ヴァルダ、ヴァラーレ、ヴァイレで。三人で作ってもらおう!」) 
ちょっとハーレムなドタバタギャグ・・・!お願いします。
 
弓場 最後まで、結末が分からない物語になっていると思うので、楽しめると思います。私は最後は悪者じゃなかったのかな?(一同「ウンウン」) 完璧な悪者ではなくて、よかったと思いました。
 
――皆さん、ありがとうございました。


主題歌・BGM担当のII 『MIXDELTA』のインタビュー記事はこちらから
アフレコインタビュー第1弾はこちらから

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